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駆動系メンテナンス:ベルト、ウェイトローラー交換

記事公開日: 2014/10/11 最終更新日: 2016/09/19

駆動系メンテナンス:ベルト、ウェイトローラー交換

駆動系 発進時に駆動系から異音がし始めたので、駆動系のメンテナンスを行おうとSIPでパーツ購入。

パーツが揃い作業準備は完了。
昔原付で駆動系の整備を少ししたくらいの素人なので、いざ整備をする段階になるとかなりの緊張が。。。
ここでミスったらバイク屋に持って行かないと行けないだろうし、
本体のほうにダメージを与えてしまったら、高額な修理費用も覚悟しておかなければならない。。。

しかし、それでも自ら整備ができるというのはメリットが大きいと思う。
特に海外の車両は、バイク屋の整備費用が国産車より高くなりがちだし、
整備できるバイク屋が少ないため、わざわざ遠くへ出向かないという手間がかかる。
近場にある2りんかんやNapsなどのバイクチェーン店に頼もうかとも考えたが、
こういった店は国産車は慣れているが、外車は不慣れで、
車体を初めて触るような整備士もいるかもしれない。。そう思うとやはり怖い。。。(だいぶ個人的な意見ですが…)

と、いうことで覚悟を決めて、メンテナンス開始だ!

必要工具

  • ・プラスドライバー
  • ・マイナスドライバー
  • ・8mmソケット(クランクケースカバー開ける)
  • ・10mmソケット(サイドパネルははずし)
  • ・19mmソケット(プーリー、クラッチ側のナット)
  • ・プーリー挟む道具(プーリー外す)
  • ・トルクレンチ(プーリー、クラッチ側締める時。安全上必須。)

駆動系の整備をするにはまずセンタースタンドを立てて広めの場所に駐車する。(写真はサイドスタンド立ててますが間違いです。。)
まずは整備しやすいようにサイドカウルを取ります。

カウルは画像の矢印の2箇所で止まっています。
左側の足下にある留め具はネジなので簡単にとれますが、右側のテールランプの左側にあるものは、裏側にあり、ナットで止まっていますのではずすのに少し手こずります。10mmナットです。

ナットとネジの間は、ゴムの穴にプラスチックの突起で引っかかっているだけです。ナットとネジを取ったら、後部側からゆっくり外して行きます。

カウルがとれたら次にエアクリーナーボックスを外します。一部分だけで大丈夫です。
図にある3箇所のネジを外します。
一番右側の写真はこの3カ所の一番左側のネジです。
ここで注意してほしいのが、この一番左側のネジは他のネジと違い、反対側がナットで止まっています。
そのナットの部分を指で指した画像もアップしますが、分かりづらいですね。。。。
この写真はメットインボックスを外して撮影しています。

エアクリーナーボックスは下側の3点のネジがはずれればOK。
次に駆動系のカバーを外します。
駆動系のカバーは8mmの六角ネジで止まっています。下側にはネジと一緒に止まっている金具もあるので注意してください。 次にクラッチ側ナットを外します。とめる時はトルクレンチを使いますが、念のためマジックでボルトとナットをマークしておくと安心。
ネジとナットが外れたら、最後にオイルキャップを外します。
これで止まっているものは全て外れました。
カバー全体を持って外しますが、オイル入口が邪魔でうまく傾けながら外します。

クラッチカバー 駆動系カバーがはずれ、さぁ次はクラッチカバーを外そう… と思ったところでトラブル発生…
詳しくは別記事に記載します。
かなり苦労したものの、結局クラッチカバーは外す事ができました。

専用工具 クラッチカバーが外れたら、次はプーリー側のナットを外します。
専用工具を使うとスマートに外す事ができます。
この専用工具もsipで購入できます。3500円くらい。 商品はこちら
ここも念のためネジとボルトをマーキング。

ワッシャーの位置 プーリーを止めているボルトの内側には、
ワッシャーが2枚挟まっています。
厚いものと薄いものがあります。厚いものドーム型に少し曲がっており、
向きがあるので、取り付けられている方向を忘れないようにしておきましょう。
外側が盛り上がっている方です。

クラッチ引き抜く そしてプーリ側のフィンをはずします。
その後クラッチ本体とベルト共々引き抜きます。
ベルトを押さえながら引き抜くとやりやすいです。

バリデーター ガイド交換 そしてようやくバリデーター(プーリー)を最後に外し、
ウェイトローラーとガイドを交換します。
純正のウェイトローラーには向きも有るので注意!

バリデーターなど きれいになっていい感じです^^
この時走行距離は17000kmほど。。。
ベルトもせっかくなので交換します。

ベルト比較 ベルト太さ比較 元から組んであったベルトが意外ときれいでびっくり。
左が古いので、右が新品のもの。太さも多少細くなってましたが1mmも変わりませんでした。
購入したバイク屋は交換してないっていってたんだけどな〜
もしかしたら前オーナーが交換しといてくれたのかもしれませんね。

ウェイトローラー ウェイトローラーはpoliniの10gに変更。
純正は約11g
変更後のインプレッションはこちら

モリブデングリース 良いらしいのでモリブデングリースを塗っておきます。
効果の程はよくわかりませんが。。。
塗る場所は、プーリーの中央の筒部分、ウェイトローラーです。

★★★

トルクレンチ ローラーとVベルト、ガイドを交換したら、逆の手順で組付けを行います。
ここで重要なのが、トルクレンチを使用する事。
3000円くらいして安くないですが、こまめに駆動系を交換する人は必須かと思います。
これを使わないで事故になっては大変ですからね。
特に重要な、プーリー側のナットと、クラッチ側のナットを締める際に使用します。

締め付けトルクは、プーリー側のナットと、クラッチ側のナットで違います。
・締め付けトルク
プーリー側:75 ~ 83 Nm
クラッチ側:54 ~ 60 Nm
こちらの本を参考にしています。

外装も取付け完了し、終了〜
この作業、初めてやったときは数時間かかりましたが、
なれると40分くらいでさくっとできます☆

と、せっかくここまで書きましたが、
この作業をyoutubeへ上げてくれている有難い動画がありましたので
こちらも是非!
ただし全部英語なので、上記を一通り見てからだとわりとスムーズに理解できるかもしれません。
そのお役に立てれば幸いです。動画の方がはるかにわかりやすいのでオススメです笑。

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