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エギゾーストマニホールド(パイプ)交換

記事公開日: 2015/08/22 最終更新日: 2016/09/19

エギゾーストマニホールド(パイプ)交換

なんとリコールになっていた

VESPAフォーラム「modernvespa」を見てたらこんな記事が。。。

Nice looking scoot! I have a 2007 GTS — it’s the “best” Vespa model, in my opinion. Still has the electronic dash. No fuel pump recall problems. I got my last year, used, and have gone about 7000 miles on it so far without a single problem. I love that bike!

The one recall you should check on is the exhaust manifold. The original manifold has a problem where if (actually WHEN) the exhaust gasket blows, it shoots hot air against the brake line and can melt it. A safety hazard. They did a recall which the owner should have had done. If not you can get it done, not sure how much it costs. You can tell if it has it by looking at where the exhaust connects to the engine. It’s in two pieces, there’s a clamp there. Right next to where the clamp is should be a lip in the manifold pipe. That lip deflects the hot gas. Do a search on here and you’ll find some pictures…

出典:modernvespaforum

どうやら、2007年モデルのエギゾーストマニホールド(エギゾーストパイプ)は、リコール対象になっているらしい。
マフラーの付根から排気が漏れている場合、高熱の排気がリアのブレーキホースを溶かしてしまうかもしれない、とのこと。

マジか!?

たしかに対策品は輪っか状の鉄板が追加されている。。。

で、おそるおそる自分のGTSのを見てみると、見事に鉄板無し。。。
まーこれまでも大丈夫だったし、これからも問題ないだろうとは思うけど、、、
精神的な安らぎの為に交換しようと言う事に。

(少し調べただけですが、ディーラーではリコール対応は無理みたいですね。。。
新車の保証期間ならいけるのでしょうか?)

実はマフラーの音割れが少しあって、エキマニ付根からの漏れてるんじゃねーかとも思っていたし、ちょうど良かったかも。
さっそくパーツをそろえねば。。。

S.I.P.でオリジナルエキマニが売っている

S.I.Pがステンレス製のオリジナルエキマニを出している。なお純正はスチール製。
値段は純正より1,000円くらい高いけど、せっかくだからこっちにしてみた。
純正は悪条件が重なってエキマニが割れてしまう事もあるらしいので、お勧めらしい。
ページはこちら

ただ、エキマニは買うとしても、きちんと交換ができるかが心配。。
というのも、調べてみると、エキマニは高温にさらされるため、スタッドボルトとナットが固着してなかなか外れないという事もめずらしくないらしい。。。
スタッドボルトとナットも新しくした方が無難かと。
結局パーツはすべてSIPで揃えて、送料込みで10,000円ほど。

そんなこんなで商品到着。交換作業はやはり一筋縄ではいきませんでした。。。
ちょっと長いですが、順を追って紹介します。

用意したパーツ

・SIPのエキマニ(品番:842683VA)
・スタッドボルト2本(品番:PI435629)
・新品ナット2個(品番:R121850200)
・ガスケット(品番:PI480853)
・固着止め(もう固着にはコリゴリですので!)

必要工具

・マフラー外すのに必要な工具
・22mmのスパナ(O2センサー外し)
・10mmのソケット(エキマニ外し)
・ハンマー(スパナ叩く用)
・マイナスドライバー(ガスケット外し)
・ユニバーサルジョイント、エクステンション(エキマニのナット普通じゃ届きません)

交換作業開始

※車体が冷えた状態で行わないとヤバいです。。


まずは下準備。マフラーを外します。


次にメットインを外して、O2センサーのコネクタを外します。
うーんわかりづらい!
コネクタ外しはTCコントローラーを装着した記事に詳しく掲載してます。


今回は完全にセンサーごと外すので、タイラップもカット。これで下準備完了。


いよいよエキマニ外し。
車体下に潜り込む作業が続くので、こんな感じで段ボールとかあれば地面に敷いておくと楽です。


エキマニのナットの位置を確認。右側がなかなか見えない。。。。
作業に手こずりそうな予感むんむん。。。。

結果としてユニバーサルジョイントとエクステンションを使わないとダメでした。


こんな感じで突っ込んで回します。
「すんなりは回ってくれないんだろうな〜」
と、思いきや、案外すんなり回ってくれました!(ホントよかった。。。)


取ったナットがこんな感じ。サビだらけや。。


外れました〜。すんなりいってホントよかったわ。。。


。。。と思いきや、コイツ外れないやん!!カッチカチです。。。


整備書みたら、なんとこんな特殊工具でやっとるやん。。。
こんなのどこに売ってんだろ。。。持ってないのでスパナで対応します。

結局エキマニがフリーな状態で外す事は無理と判断。車体にエキマニをつけ直す事に。
固定金具の構造上、きつめに取り付けないと左右に回ってしまうので、しっかり締め付けてください。


スパナをかましたら、矢印の方向にハンマーで叩きます。
O2センサーの締め付けトルクは、たしか締め付けトルクは40〜50Nm。これはバリエーターを止めてるナットのトルクとほぼ同じ。本当に堅いです。。
多分50回は叩いたと思います。。。
コツは「絶対に回す!」という強い気持ちです。(笑)
エキマニの取り付けが甘いとセンサーではなくエキマニが回ってしまうので注意です。
これを確かめる為に、センサーとエキマニを縦断するようにマジック等でマークを引いて、ハンマーで叩いてはマークが動いているか確認しながら進めるのがお勧めです。


やっとセンサー外れました!つい「よっしゃ!!」と声が出るほど大変でした。。。
どうやらセンサーの先はすごく繊細らしく、衝撃を与えたり、クリーナー等で吹いてしまうと故障の原因となるらしいので注意してください。
私は怖くてウエスで拭く事もしませんでした。。


純正との比較。


こんな感じ。


エキマニ付根の様子。スタッドボルト先端は少し錆びてますが、感触は全然問題ない感じだったので新品を用意してましたがこのまま使用する事に。(外すの超大変そうだし、、、)
穴の縁に付いてるガスケットも薄くなってる感じでした。


ナットは新しくします。穴のサイズは変わらずですが、頭が11mmになってます。

新しいナットをはめる前に、固着止め(アンチシーズ)を塗っておきます。
これはかなり大事だと思う。。。アクラポヴィックのマフラーのフランジですら塗らないとカチカチで外すのに超苦労しました。。
用意したのはPermatexのもの。ちょい高めだったけど、作業の楽さと壊さない事の方が大事!アマゾンでも買えます。


次にガスケットを交換します。
マイナスドライバー等で引っ掛けて、へし曲げて取るしかなさそうです。
整備書でもそのようにして外していました。


取り付けは逆になるべく水平な状態でへし曲げないよう注意しながらはめます。
少しだけ斜めにしていれると入りやすかったです。
浮いた部分は曲げないよう慎重に押してはめ込みます。


エキマニを取り付ける前に、ガスケットが当たる部分を確認してみました。
意外と精度が悪いと言う。。。指でなぞるとボコボコしています。
純正の方はボコボコはほぼ無し。
レーザーカットの自慢の品とはこんなもんかぃ!


SIPのエキマニにセンサーを仮組みして、いよいよエキマニ取り付け。
ここで大事なのが、エキマニの角度。これが悪いとマフラーが付かなくなってしまう。。
自分は面倒でしたが、エキマニを仮組みしてマフラーを一度あわせました。
エキマニの角度が決まったら、本組み。ナットの規定トルクは16〜18Nmです。
実際に締め付けてみると、ガスケットが新品で厚いせいか、両端はエンジン側とぴったりですが、真ん中が1mm弱浮いた状態で規定トルクに達します。
ん〜様子見や。。。

最後に忘れずに

エキマニがしっかり付いたら、O2センサーをしっかり締め付けてください。
規定トルクがあるのですが、特殊工具がないとできないので、引き続きスパナで締めます。
スパナによって違うとは思いますが、規定トルクから推察するにかなりきつめで良いはずです。
感覚になってしまいますが、スパナで一回しっかりしまってから、もう一度、思いっきり、しかし一瞬だけ力を目一杯かけて、少し回し足しました。

とはいえゆるみが怖いので、センサーとエキマニにマーキング。
ある程度走ったらチェックしよ。

あとはマフラーを取り付け、O2センサーのコネクタをつける事も忘れずに!
これで完了!

何か変わったか??

エンジンのかかりが良くなったような。。。。
少しだけ漏れてたような音も無くなったような。。。。
0からの加速も少しだけよくなったような。。。
商品の違いのみによる走行の差は無いといえるでしょう。(あたりまえか笑)
ただ、私のようにエキマニに排気防止の鉄板が付いてない方や、なんだか排気漏れしてそうな方にはお勧めです。

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